archive: 2013年03月  1/1

祈るということ――この世の悲劇と向き合うために【前編】

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 この貧しいやもめは、だれよりもたくさん入れた。あの金持ちたちは皆、有り余る中から献金したが、この人は、乏しい中から持っている生活費を全部入れたからである。    ――「新約聖書 ルカによる福音書」より 1.震災と道徳感情 東北沖で発生した大地震から明日でちょど2年になる。2011年3月11日、東京では公共交通機関が軒並み運転を見合わせ、都内は徒歩で数時間かけて家路につく人々であふれた。だれもが「異常事態」を...

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祈るということ――この世の悲劇と向き合うために【後編】

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 今生に、いかにいとをし不便とおもふとも、存知のごとくたすけがたければ、この慈悲始終なし。しかれば念仏ますのみぞ、すえとをりたる大慈悲心にてさふらうべき    ――「歎異抄 第四章」より  菩薩は法においてまさに往する所無くして布施を行ずべし    ――「金剛般若経」より 6.祈りの作法 物質的・実証的支援を通しての表現は「個別的なもの」である。ここで向き合う不幸は、世界中にはびこる不幸のほんの一部に過ぎ...

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