ユナイテッド航空の対応は「問題」か

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ユナイテッド航空の「オーバーブッキング客強制引きずり降ろし事件」は、降ろされた男性客が中国系のアジア人だったことも相まって、アメリカや中国を中心に大きな反響を呼んでるようです。

オーバーブッキングとは、航空会社が搭乗可能な人数よりも多く予約を取ることを言い、日本語では「過剰予約」と訳されますが、ほとんどの航空会社で常態的に行われています。だいたい数席はキャンセルが出てしまうので、席数ぴったりに予約を取ってしまうと空席が出てしまいます。すると、その空席分は「損」になってしまうわけですから、あらかじめ多めに予約を取って「損」が出ないようにしているのです。

なんだか航空会社はひどくあくどいことをしているように聞こえますが、オーバーブッキングそのものは違法でもなんでもありませんし、各航空会社はオーバーブッキングで席が足りなくなった場合は搭乗を拒否する場合があることをあらかじめアナウンスしています。

ユナイテッド航空や空港警察の対応は確かにまずかったのですが、件の男性客は航空会社から搭乗を拒否された以上、それに抵抗するのは客としてレギュレーション違反ですから、男性客の「搭乗拒否の拒否」自体は擁護できません。そのため、当該事件を批判する際に押さなければならないポイントは「搭乗拒否を拒否した客を飛行機から降ろすための適切な方法とは何か」です。

航空会社はオーバーブッキングで搭乗拒否した客には、次の便を優先的に確保(会社によっては席をアップグレード)したり、金銭補償をしたりと、何らかのケアを実施していますが、それでもなお頑として降りない客にはどう対処すべきなのか。ここで「強制的に引きずり降ろす」以外の方法が思いつかないのであれば、今回の事件はさして「問題」ではないのやもしれません。

【参考】羽田空港サーバー「オーバーブッキング(過剰予約)に関する航空会社の対応」
http://www.haneda-airport-server.com/entry/overbooking#ユナイテッド航空
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